「うちのダンナってちょっと言葉がきついんだよね・・・」
このように感じている女性は意外と多いそうです。
男性ですから、少々荒っぽい言葉づかいな夫がいてもおかしくはありませんが、夫婦なのになぜか上下関係があり、暴力的な言動や支配的な行動を繰り返すとなるとちょっと問題です。
内閣府では、毎年11月に「女性に対する暴力をなくす運動」を実施しています。
DV防止法の制定からこういう施策はずいぶん進んできました。しかし、実際には女性への暴力はあまり減っていない気もします。
DVの原因はカップルによっていろいろあるでしょうが、根本は「支配する者」と「支配される者」の力関係にあるような気がします。
問題は長年この「支配する側」「支配される側」の関係にどっぷりつかっていると、被害者である女性が自分自身が被害者であることがわからなくなってしまいます。
身体的な暴力だと痛みを伴うので危険を感じますが、暴言や経済的な虐待は「自分が我慢すればいい」と思いがちです。
最初は「なぜこんなことを言われなければならないの?」って思えるのですが、慣れてくると、「我慢するしかない」「私ががまんしとけばいい」となり、
そのうち「我慢できない私が悪いのか」となります。
この状態を長く続けている方は、相談する時にも「我慢できない私も悪いんですが、」と前置きします。
実際に、数年前に当事務所のお客様にも、旦那からDVを受けている奥様のご依頼を受けたことがあります。
その方もケースも、奥様の兄弟が「なんか変だな?」と察知し、奥様と一緒に事務所に相談に来てくれた事がキッカケでした。
DVを受けている奥様本人は、【DV】自体に気づいていなかったのです。
今回は「女性が支配される側」が多いので、その視点でお話しをしましたが、近年は、社会で働く女性も増え、女性の方が「支配する側」であるケースも無くはありません。
自分自身で気付けないDVは、周囲の家族が気付いてあげることが一番です。
何か周りに困っている人がいたら、ぜひ手を差し伸べてあげてください。
お困りごとは、初回相談無料の当事務所までご相談ください。